【疑惑】南加賀土木総合事務所
式典費 工事水増しで捻出か
北陸朝日放送 2019年03月20日
県が発注した公共工事を落札した建設業者が、民間団体の主催する式典の費用を支払うよう県から指示されていた問題の続報です。県は発注段階では記載していなかった式典の費用を式典の終了後に契約書に組み込み、工事を水増しして費用を捻出した疑いがあることが関係者への取材で分かりました。
県が発注した粟津街なか線の整備事業をめぐっては、補修工事を落札した小松市内の建設業者が、去年8月に民間団体が主催した工事完成を祝う式典の開催費用およそ260万円の全額を支払ったとして、これらを指示した県の出先機関、南加賀土木総合事務所の職員2人が強要と背任の疑いで告発されています。
その後の北陸朝日放送の取材で、建設業者の関係者が「工事を落札した後に南加賀土木総合事務所の担当者から『すでに式典の費用を工事費の中に組み込んである』と説明を受けた。もし事前に分かっていたら入札に参加しなかった」と話していることが分かりました。また、県に対する情報公開請求により、発注段階では記載のなかった式典費用が、式典終了後の去年12月に工事の契約書に組み込まれ、必要のない工事を含む工事費と相殺する形で処理されていたことが明らかになりました。
金沢地方検察庁に告発状を提出した福井県の男性は「民間団体が主催した式典の費用に税金が使われた。必要のない工事を水増ししてまで費用を捻出した疑いがあり、許されることではない」とコメントしています。
出典
https://www.youtube.com/watch?v=AU9ljUnZllY