レンブラント:「黄金の兜の男」真作か 大阪の社長が所蔵
大阪市内で発見された「黄金の兜の男」
毎日新聞 2007年03月16日 03時00分
作品は、縦75.8センチ、横56.1センチで、ベルリンの作品よりやや大きい。社長が昨秋、亡くなった父親のコレクションを整理していて偶然見つけ、鑑定を依頼。黒江元主任研究官は、エックス線調査や、キャンバスの張り方など、約2カ月かけて詳細に観察・検討した。
その結果、キャンバスを強く張るための工夫として、木枠の四隅にくさびを打ち込んでいることが判明したほか、キャンバスに地塗り顔料をへらでぬり込むレンブラント手法の特徴を確認した。
さらに顔の立体感を表現する入念な筆遣いや、兜表面の細部を正確に写す切れ味鋭い技法が、レンブラント芸術中期の技法に合致。署名などはないが、表面のひび割れの状態などから、350年以上前のレンブラント一門による作品の可能性が高いと判断した。
黒江元主任研究官によると、工房作と断定されたベルリンの作品と、今回見つかった作品の構図はほぼ同じだが、陰影の表現に大きな違いがある。ベルリンの作品に比べて、よりコントラストを強調し、兜や顔を浮き立たせているという。
【高橋一隆】
◇レンブラント・ファン・レイン 1606年7月、古都ライデン生まれ。陰影に富んだタッチから「光と影の魔術師」とも呼ばれ、工房では多くの弟子を抱えた。しかし、妻の死や破産などで悲劇的な運命をたどり、1669年10月、63歳で生涯を閉じた。「トゥルプ博士の解剖学講義」などの作品がある。
出典
- http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070316k0000m040158000c.html {wm}
- https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/138af7eefe6a4a4396f758e9ffe049f6 {at, wg, wm}
関連情報
- 毎日新聞による小浜病院キャンペーン報道 < 勝山剣光堂ニュース
- 毎日新聞による「幻のレンブラント」報道 < 勝山剣光堂ニュース
- 「新聞報道の意義 本紙記者が説明 太子高で出前授業」毎日新聞、2013年09月19日 {kn}
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