刀の柄横領容疑「不起訴」不服 福井検審に申し立て 京都の男性
日刊県民福井 2022年02月10日
修理のために預けた刀の柄などが別のものに付け替えられたとして、京都府の五十代男性が業務上横領などの疑いで刑事告訴した男性(53)について、福井地検は今月三日付で、嫌疑不十分で不起訴としたことが分かった。京都府の男性は九日、これを不服として福井検察審査会に審査を申し立てた。
申立書によると、京都府の男性はニ〇一五年、福井市で刀剣類販売修理会社を経営していた男性に、軍刀の柄やさやなど五点(計九万円相当)の修理を依頼したが、元の素材や部品とは違うものに交換されて戻ってきたとして、ニ〇年十二月に告訴した。
この男性は修理や委託販売の契約で客から預かった刀を返さなかったとして、京都府の男性を含む県内外の十七人から福井地裁に提訴された。地裁は一七年九月、刀—十二本などの返還を命じる判決を出した。
出典
『日刊県民福井』2022年2月10日、18面